2023/10/31 サークル最後の日

Twitterの一番便利な機能、サークルが使えなくなった。

 

あらかじめ告知されてたことではあるが実際に使えなくなると、実際に使えなくなるのかよ。ほんとうにやるのかよ。こういうので、本当にやることがあるのかよ、と思う。

 

サークルツイートの良いところは、「閉じたコミュニティだが、そのコミュニティが何人規模で、誰がメンバーなのかが、サークルの主にしか分からないところ」で、そこが自分も一番気に入っていた。鍵垢やコミュニティ機能では代替できない理由はこれだ。

 

つまり、TLにサークルツイートがあり、それを自分が見れている場合、自分がそのサークルに入れられていること以外は何もわからないのだ。他に何人/誰がそのツイートを見れているのかや、このサークルの規模はどれくらいなのかは全く分からない。鍵垢の場合は、その鍵垢のFFの規模から「このツイートはどれくらいの人に届いているのか」が外部から想像しやすいが、サークルは全く分からない。

 

極論、一人だけに情報を発し続けることが可能で、その歪な状態を最後まで秘匿し続けることができる。そのツイートを見れている一人は「まぁ、他にもサークルメンバーはいるだろう」と思うかもしれないが、もしかしたらその人にしか届いていない可能性もある。それが構造的にあり得る。そのようなことがあり得る、という状態自体が想像可能なシステムが好きだった。つまり逆も言えるのだ。サークルツイートがつんつるてんで滑って反応ゼロだった場合も、「まぁ、このサークルには自分しか入れられていないかもだし、自分が反応しなかった場合、こうなるよな」という想像をサークルメンバーに背負わせることができる。つまり、発信に伴うリスク(無視されるかも、滑るかも、それを多人数に観測されるかもという羞恥)がゼロなのだ。

 

また、こちらが勝手にメンバーを決められ、「ツイートが見える」という形でしか通知されないところも良い。この手の選民にありがちな「選ばれなかった側の悲哀」が存在しない。選ばれなかった側には何も見えないのだから。また、しょうもないツイートを数人に一方的に見せることで信頼のキューを出せるのも良い。「あなたのことは信頼していますよ」というこちらのスタンスを一方的に発信することができる。

 

しかし、もう使えなくなってしまった。これからは全ての情報が等しく同等に無限に拡散される海に放ち続けることしかできない。海に向かってゴミを投げている人が全国に中継され続けるようなものだ。考えただけで怖気がする。