2024/02/12 発火点

左足を派手に痛め、ベソをかきながら日記をかいている。

 

いつものように洗濯物を取り込み終え、ベランダから自室に入ろうとサッシを跨いだ際、変な角度で左足の先がフローリングに着地してしまい鈍い粉砕音と共につま先に激痛が走った。ベランダと自室の高さの差はせいぜい10cm程度しかなく、かかった負荷は多く見積もったとしても自重+500g程度(洗濯物の重さ)にも満たない筈なのだが、とんでもなく痛い。患部を見ると痣になっている。とりあえずロキソニンテープを貼り、保冷剤でガンガンに冷やし様子を見ている。じっとしている分には痛みに耐えられるので流石に折れていることはないと思いたいが、歩くことができない。痛くて痛くてつま先を地面につけることがとてもできない。今はけんけんぱの要領で右足のみで移動している。幸い外出する予定はしばらくないので安静に療養に務めるが、明日もまだ歩行不能なほどに痛むのであれば這って最寄りの整形外科へ行く。

ただ、医者になんて説明すればいいんだ。「ベランダから自室に入るときに足をひねって歩けなくなりました」とでも言うのか、情けない。こういう派手な怪我は、多少ドラマチックなヒヤリハットからもたらされるべきではないのか。だってそうでしょう。松井伊代は落とし穴に落とされて腰椎を骨折したのでしょう。HIKAKINは両手が塞がっているときに足をコードに引っ掛けて骨折したのでしょう。きまぐれクックは4,5匹のハチに追いかけられ逃げるときに石に蹴躓いて骨折したのでしょう。おれはただ、ベランダから家の中に入っただけだ。移動だ。水平の移動。転んだわけでも躓いたわけでもない、おれの2本の脚は正常に機能し、正常に着地したが、なぜか痣が一つ拵えられておれは激痛でもんどりうっている。怖いのは痛みそれ自体ではなくこんな些細な外力で粉砕する自分の無力さが恐ろしくてしょうがない。明日から自分の体重をこの足に預けられる自信がない。逆になぜ今まで大きなケガもなく過ごせてたのか不思議なくらいだ。

 

とりあえず今おれが信じるべきなのは己の治癒力だ。足はもう信じない。治ってくれ、おおごとになってくれるな。たのむ