2024/02/13 おれ折れ

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「ゾーンに入ってます。」最近の作業用BGMにしている。

「できてます!できてます!ほぼほぼ!!」という歌詞に共感する。

 

 

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昨日強く捻った左足の痛みが引かず、朝一で整形外科に行った。

 

とにかくつま先が痛いので、かかとから着地するようにしてゆっくりと歩いて向かう。普段の3倍以上の時間をかけたウスノロなペースでなんとか初見の整形外科に到着。以外と近くに整形外科があったことを初めて知る。骨折どころか打撲や捻挫さえ未経験なので全くお世話になったことがないのだ。

 

院内は自分も含めどこかしら骨や筋肉に疼痛を抱えた患者でごった返しており、皆さまゆっくりと院内の移動に興じている。時間が流れるスピードが遅くなった感覚に襲われる。ようやく自分の歩行スピードと周囲の人間の歩行スピードが一致したので束の間の安心感を得る。受付まで足を引きずって歩くがこの場にそれを好奇の目で見る奴はいない。みんな一様にそうだから。問診表を書く。「就労中の怪我ですか?」等のチェック項目をすべてスルーして、一番下の備考欄に「自宅で足を挫いた」と書く。せめて「自宅で転倒」と書きたかったが虚偽の申告になるので気持ちを収める。

 

やがて自分の番になり、左足のレントゲンを撮る。折れていた。左足の小指の骨がポッキリ綺麗に折れていて、ズレはないので安静にしていれば綺麗にくっつきますよと説明を受ける。自分は在宅の仕事で当面外出の予定もないので松葉杖は必要ないこと、歩かない分には痛まないので痛み止めなどは必要ない旨を伝え、とりあえずギプスで固定してもらうことになった。

 

 

ギプス用の足の型取りは数十分で終了した。その後は包帯で巻かれ、素晴らしい固定処置が為された。あれよあれよという間に湿布を数枚処方され診療は終了し、整形外科の前には片足立ちの阿保面だけが残された。松葉杖を貰わなかったのだから当然だ。左足に履いていた靴と靴下は手に持っている。ギプスをしたせいで靴が履けず、手ぶらで来院したので包むものが無いのだ。とりあえずは最寄りのタクシー乗り場までは何とか移動しなければならない。数分間の見るに堪えない戦いがあったとだけ書いておく。そして何とか自宅に戻ってきた。普段使わない筋肉共が左足を庇う為に総動員し酷使され、もはや骨が折れた箇所以上に悲鳴を上げている。自室の椅子にほぼ倒れるようにして座り沈んだ瞬間、情けないやら痛いやらでオットセイの様な声が出た。14時間逃げるように寝た。

 

1つ分かったことがある。明らかに骨が折れるような音がしたときは、それは折れている。二度と自分はあの音を聞きたくない。