2023/12/05 グラコロ

小麦アレルギー(遅効性)の人(俺)がグラコロ(小麦の塊)を食べたらどうなっちゃうんだろう

 

自分の病理をハックするのが好きで、こういう人体実験じみたことをよくやる。つまり、自分の体のことはくまなく知り尽くしておきたい。

 

歯医者で紙のエプロンを装着させられたとき、そのエプロンのカサカサ素材の端っこが常に二の腕に当たっており、そのうち違和感を覚え始め、見るとその部分の腕が赤く腫れていた!ということがあった。その日、試しに家に帰ってから似たような素材(クッキングペーパー)を同じように腕にしばらく当ててみた。案の定赤く、痒くなった。おれはこういうのもあるのか、と知った。意味不明だが、繊維質のカサカサとおれの肌は相性が悪い、ということを知る。

とにかく体調が悪くなったときは、何が原因で体調が悪くなったのか、探れる限り探りたい。そして、知りたい。知るためには一旦原因となったものに触れに行かなければならない。

 

知っていれば、同じようなことが起こってもうろたえずに済むし、正直、知っていれば、体調が悪くなっても構わない。体調が悪くなることを了解したうえでパンを食べたい日だってあるし、歯医者で腕が赤くなろうが焦らずに済む。とにかく仕組みを知りたい。自分の体の仕組みを把握したうえで、駆け引きをしたい。

 

故に、一度グラコロは食べてみるべきだ。明日、明後日にかけてはとくに喫緊の課題や用事もないので、試すなら今しかない。食べてみて、とんでもないことになるようだったら忙しい日には食べない、という選択ができる。暇な日には食べてもいいよ、という駆け引きもできる。主導権を握るためには食べるしかない。さあ食べるぞ!

 

 

 

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食べました。グラコロ。しかも、濃厚ビーフハヤシグラコロの方。やばいぞ、楽しんで食べてしまった。

ただでさえ小麦の塊なのに、そこにハヤシのルー(小麦)まで追加されているとんでもないやつだ。相手にとって不足なしだ。

グラコロって全部小麦だから、食べているときも大きな塊の何か、を食べている気分になる。重なっている食材それぞれを食んでいるという感じが全くしない。大きな球体に噛り付いているというような感じだ、層を全く感じない。もんにゃりとした、着地のできない旨味がどこまでもある。美味しいんだよなあ。何故小麦はこんなにも美味しく、おれはそれに嫌われたのか。

 

すっかり胃に収まって、一度仮眠をして、今に至る。

現状、そんなに噴火している様子はない、いつもの(駆け引きをした晩のように)ああ、小麦製品を食べましたね、という懲罰のかゆみが出ている程度で、存外あっさりとしている。いつもと同じならこの後ぼんやりと目の周りが白くなって、おとなしくしてれば落ち着いてくる筈だが、どこまで暴れるのか。