外が、全力で春をやりすぎていて若干滑っていた。その浮かれ具合と全力の滑り具合がうすら寒くもあったが、精神の底の底はそういう賑わいを求めていたようでどこか気持ち良かった。景気が良いわい。東京の桜の見ごろのピークは昨日だったそうだ。昨日の暴風雨でほとんどが散ってしまったらしい。髪を切っている最中美容師がそう言っていた。
髪を切られている最中、か？
髪を切っている最中だと、おれが美容師だと誤解されますか
？
髪を切られている最中にします
今日は諸々の支払いや体のメンテナンスのために珍しく1日中外にいた。朝コンビニに寄った際、なんとなく「今日はたぶん4万5千円ぐらい使いそうだな」と適当に残高を引き出したのだが、本当にピッタリ4万5千円を使った。フェルミ推定と言うのもおこがましい超適当な概算がドンズバで的中し、嬉しい。ここまでピッタリ使い切れると気持ちが良い。ただこの計算せずのなんとなくの引き出しは、概ね「なんとなく”やや多く”なるように」という目的で行われることだと思うので、そういう意味では大失敗している。ピッタリではいけない。足りなかったらまた手数料を取られるぞ。
フェルミ推定に名を遺すフェルミのフルネームはエンリコ・フェルミである。エンコードの略称みたいだなといつも思う、それと、おれが大好きなカードゲームのMTGに「Ancestral Recall（アンセストラル・リコール）」＝略して、アンリコ。という高額カードがあり、それみたいでもあるな。と思う。デリカテッセンは有刺鉄線みたいだなといつも思う。この段落、あまりにも陳腐なオタク仕草すぎてあとから見た時に恥ずかしくなりそうだな。地雷のように埋めておくか。
