2023/09/27 なぐりあえ!パーティーアニマル

Party Animalsというゲームにハマっている。

 

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steamでプレイ可能。(Xboxでもできる)

 

「Human Fall Flat」や「Gang Beasts」に似た、やや関節の頼りないグニャグニャのキャラクター達を操作してなぐりあう対戦ゲーム。つい先日プレイテストが終了し、正式リリースされたらしい。

 

操作してなぐりあうといっても、ほぼ自分の思うようには操作できない。(上記2作品よりはラク
移動や攻撃にかなりの慣性や重みがかかるので、自分の器なのに思うように操作できない!(人生もそうですね)という点におかしみを感じるゲームジャンル。


先行ゲームたちのエッセンスも多分に吸収し、現状大満足な出来にしあがっている印象。楽しい!

 

正式サービス開始直後はやや回線が込み合っていたようですが、現在オンラインに潜れば待機時間ほぼなしで世界の皆となぐりあうことができてしまいます(即殴(そくおう))

 

この3日間ほど、わりとガッツリと畜生共のなぐりあいに身を投じてきたので、それについて少し書く。

 

操作するキャラクターたちは一様にcuteな動物たちで、彼らに性能差などは存在しないため、なぐりあいを優位に進めるため必要なのは基本的に「立ち回り」ということになってくる。

 

その中でも、ブキをどう使うかはとても重要だ。

 

ステージには不定期にブキが落ちてくる。ブキは持ち込んだり占有することはできないので、基本的にはその場で奪い合い、不要になったら捨てるということになる。

 

ブキは種類によって威力や効果が様々なので、これらをどう使うか、そもそもどのブキを狙いに行くのか?の選択がマジで大事。なぜならブキもそう簡単に拾えるわけではないから.............................

 

ブキに近づいてボタンを押せば即取得したことになる...、などと簡単にはいかない。


まずブキを掴む。掴んだらうまい具合に手元でブキの位置を調整し(多くは、その場で何回か回転し、ブキの両端を自分の体に叩きつけるようにして位置を調整する)、両手でブキをホールドした状態にする。こうなってはじめてそのブキが使用可能になる。

つまりブキを視認してからそれを使えるまでにはかなりの時間がかかるし、その間ほぼ無防備になるといってもいい!

 

しかも、ブキを持っているとこのゲームで一番重要ともいえる「投げる」という動作が行えなくなる!


はたしてこのブキが「投げ」とトレードオフするほどのパワーを持っているのか?

リスクをかけてまで取りに行く必要があるのか?

ということを否応なしに考えなければならない。選び取ったブキの強さがかなりラストスタンディングできるかどうかにかかわってくる。

 

ほぼすべてのブキを一度は触ったアニマルとしての感想ですが、ブキに関してはややパワーバランスが崩壊している印象を受ける。つまり、一部のブキが異常に強すぎる。

 

「シャベル」と「ヌンチャク」が強すぎる。

 

「シャベル」

 

 


まず、このブキは非常に大きい。基本的に攻撃範囲がちいちゃいおてての可動域とイコールなアニマルたちのなぐりあいにおいては、この大きさそれ自体が暴力となる。
これを振り回しているだけでほとんどのアニマルたちは近づくことすらできない。広範囲の敵を一気にせん滅できる。


また、ふっとばし力もかなりのものなので(恐らく1番強いパワー値をもらっているんじゃないか?)、ブキを使うデメリットである「投げ」ができないということも気にならない、ブキの威力そのもので場外に吹き飛ばしてしまえるからだ。

 

 

「ヌンチャク」

 

 

こちらはシャベルの逆で、近接武器の中ではかなり小ぶりなサイズとなっている。しかし攻撃スピードが異常に早い。その手数でもって周囲の相手の悉くをスタンさせていく。ふっとばし力はそこまでないので決定打には欠けるが、無防備にフィールド上でスタンしているという時点でそれはほぼ死を意味するので、あまり気にならない。周りの敵が勝手に彼らを場外に投げ飛ばしてくれる。

 

また、ヌンチャクに関してはそのサイズがさらに性能を凶悪なものにさせている。

つまり、持っているかどうかが見辛い。シャベルを振り回しているアニマルがいれば、視覚的にも危険であることが分かりやすいが、ヌンチャクに関しては相手が持っているかどうかが分かりづらい。

 



乱戦時に音もなく背後に近寄られ、ヌンチャクによる長時間のスタンを押し付けられる。
間違いなくシャベルの対をなす、強ブキの1柱を担っている。

 

 

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これら一部の壊れブキは存在するものの、それ自体がこのゲームをツマンネ~とさせているわけではない。むしろ面白くさせている。

このいびつなパワーバランスが、やや横並びで運ゲー気味である乱闘時にアニマルたちのポジショニングの重みづけとなり、毎回違う結末をもたらす力になっていると感じる。

 

まずシャベルを狙いに行こう、ヌンチャクを持っている奴は危険だ。等の戦いの指針にもなりえるため、どうすれば良いのか分からないというアニマルたちに行動の優先順位をつけてくれる面もありがたい。

 

あと、やはりアニマルがかわいいというのがプレイの訴求力として大きすぎる。


この点だけでこのゲーム流行るんじゃないか?というパワーも感じるが、このゲームに感じるトキメキや高揚はFall Guysのリリース直後のそれに似たものがあるので、このまま緩やかにしぼんでいく可能性もある。今はサーバーもユーザーも活気づいているので、楽しめるタイミングでしゃぶりつくしておくのがいいかも。

 

君もParty Animalsでなぐりあおう!