2024/01/11 ティロリ♪

体に貼るシール型の鼻炎の薬、めちゃくちゃ効きました。舐めてましたすいません。今まで使ってきたあらゆる薬の中で一番効きました。何故このややふざけた薬が処方されたのか分かる。一番効くからだ。現代の耳鼻科界では、鼻水が止まらないって問診表に書いた奴には全員とりあえずこれを渡しておけば良いっていう感じになってるんだと思う。突如現れたニュースター。

 

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ティロリミックスの新作が上がっていた。このリミックスシリーズ大好き。毎度映像のクオリティがとんでもなくてひっくり返ってしまう。今作に関しては映像に明確なストーリーとメッセージ性が乗っかっているように見受けられ、最後まで見入ってしまった。

 

ストーリーの仕立てとしてはこのようなものだ。日々創作活動に勤しみそれをインターネットに投稿するも望むようなフィードバックを得られていない主人公。プレッシャーからか次第に制作物を公開すること自体に後ろ暗い感情が芽生え始める。しかしながらも挫けず楽曲制作にぶつかっていき、結果プラスのコメントが付く。といったものだ。多分。

つまりは今日日インターネットを徘徊するものであれば全員が共感するであろう、創作者の悲喜こもごもを描いていた。

 

良い意味でも悪い意味でも貴賤なしであろう創作は、という願いがある。創作活動と言えば、それは胎の底に沈むグチャグチャで不定形な何かを手づかみでぐしゃりと相手の目の前に陳列していく作業でどれも等しくむごくてダサいというか。とりあえず全部ダサくてヤバいけどフィールドにいる誰も彼もがダサい奴同士だからお互いノーガードで殴り合えてるしその了承があるから全員がギリギリ狂えているし救いがあるんじゃないか、と思う。故にここで描かれている「市井に受け入れられるような作品を創り上げた!ゴール!はいダサくなくなった!」という脱法解脱のような昇り方は個人的に得意ではない。そこまで行っても、なおダサいのである。どこまで行ってもダサいというところにやりにいく価値があるし、故にそれで救われる人がいるのだと思う。出来のいかんに関わらず、創作って全てダサい、だから全然大丈夫(false)で、それはもう前提なところがある。だから最後もプラスのコメントが実績解除の如くポロン♪するのではなく、いつもと同じように「曲ダサいですね!」のコメントが地続きしている方が救いである。それで気が触れた主人公が所持しているすべてのデバイスの液晶を粉砕し、”気付く”、ぐらいまで突き抜けたほうが誠実であるように思う。そして覚醒編へ続く。

 

でも別にこういう広報としてのMVに誠実さはいらないと思うから正解である。