2024/03/21 全部大文字で最後がIで終わるゲーム

数年に一度のペースで人生を変えるようなゲームに出会うことがある。これを逃すのが怖くてひたすらカードを捲っているようなもんだ。最近で言うと「OMORI」など。

「人生を変える」という状態を付与されること。それを例えるとするならば、アンテナを1つ強制的に埋め込まれるのに似ている。意識するかしないかに関わらず、今まで受信していなかったチャネルを無理やりこじ開けられる感覚。

それで、OMORI以降そこまでの威力のものに出会っていなかったのだが...、このたび邂逅しました。「SANABI」です。

 

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実を言うとまだクリアはしていない。自分がどこまで進んでいるのかも分からないが、恐らく中盤は越えたと思う。そこまでやった段階ですが....

「シナリオ、アクション、操作性」など、これらをゲームの核、キモ、とするのであれば、このゲームはその外側....それらを包み込んで装丁する「UI、インタラクション、演出、画面遷移」の力の入れようが凄まじい!どこまでも工芸品のようなつくりでため息が出るほど美しく、シンプル且つソリッド、静謐にこしらえられている。やられた。とにかく隅から隅まで丁寧で、こちらの感情を動かすためならどんな些細なことだってしてみせるという意地を感じる。画面の遷移、文字の大きさ、出し方、それぞれの演出、どれも工夫はされているが魅せ方自体はシンプルなものだ。派手なことは何一つしていない。ただそのどれもが、最小の労力で最大の効用を発揮することに成功している。ゲーム体験のうちタイトルロゴが出る瞬間に最も心躍らせるユーザーは多いだろう、自分もその一人だ。そういうタイプのやつを食らわせるためにこのゲームはある。とにかく、すごい、あぁ

その最高のパッケージの中に良質な爽快感バツグンのアクション、先が気になってしょうがないストーリーがこれまた丁寧に包み込まれているわけで、おもしろくないはずがない......

 

クリアしたらまた日記に書く。早くクリアしたい。まずは仕事をやらなければ、これの感動で丸二日つぶれた。