2024/03/20 ねじれ人体

 

金目鯛の干物が200円!!!!!!!!・?

いつからここはブラックマーケットになったんじゃ こんなの奪い合いだって

魚焼きグリル死んでるけど即買ってしまった。スピード勝負。こんな意地汚い人間どもの巣窟である我が地元で200円の鯛の開きなど放置してみろ。骨まで残らず簒奪される。

フライパンで何とかなるだろう。

 

 

裏面のビジュアルに一瞬たじろぐ。目が、近いなあ。ちょっと目が近い。おれも、こう捌かれたらこれくらい目が近くなるのかなあ、なるのかなあって、なあ!この近さは、目のでかさ故か?目がでかいから近く見える?だとしたらおれは近くならない?



焼けて、食べました、足は普通。淡白だ。奪い合う程のものではなかった。そして干物さあ、君ね、可食部が少なすぎるよ。本当に。どうしちゃったの。説教をしたくなる少なさ。

 

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自分の手が届かない自分の体の部位ってあるのだろうか。

風呂上り、全身に保湿剤を塗るときにいつも考える。絶対塗り切れていないところがある、気がする。例えば背中のちょうど真ん中。ここって手、届いてるんですか?後ろに手を回して指同士を繋ぐ、ほぐし運動みたいなやつがあると思うんですけど、あれがギリギリ成功するってことはちゃんと届いている?でも手のひらはワイパーみたいに扇状に動くはずだから、ちょうどその円から外れた部位もありそうだな。下手したら、生まれてから一度も保湿剤が塗られていない細胞があるかもしれない。怖い。生まれてから一度もおれに触られていない細胞がおれの体にある?まぁ細胞が表皮に剥き出しなわけではないからそれを言ったら全細胞そうなのだけれど、分かりやすく言うとってことです。まだ一度もおれに触られていない...「おれのセル」があると思うと怖い。全部位、掌握してえよ、おれの体。もし、人体の構造的に絶対自分の手では届かない体の部位が本当にあるのだとしたら、そこが自身における「一番遠い場所」、ひいては「宇宙よりも遠い場所」になるのではないか?宇宙にはいつか行けるかもしれないが、自分の背中の1点に一生手が届かないのだとしたら、自分の背中の方が遠いことになる。今おれの内臓が無限に膨張した感覚がした。体内が無限の長さに伸びる感覚。これはあまり考えない方がいいかもしれない。体が捻じれる。