2024/01/05 火消し魂

honto.jp

 

炎上プロジェクトの火消しに関する本を読んだ、おれの想像していたものとは違った。

 

おれが想像する炎上とは、いわゆる昨今取り沙汰されている分かりやすい”炎上”...つまり「失言」や「失態」、「不適切行為」などの積み重ねで信頼が地に落ちてしまい、すっからかんになる状態。いわゆる焼け野原になってしまった状態だと思っていた。そこからどう信頼を取り戻していくのか。という話だと思っていたのだが

 

この本で扱われている炎上は、簡単に言うと「おしりに火が付いた状態」だ。つまり、納期に全く間に合いそうにない時どうするか、とか、成果物の出来が芳しくないときにどうリカバリするか、などについて論じている。おれの感覚からすると、これらは全く炎上とは言えないように思う。ボヤとも思えない。業務の環の揺らぎでしかないように思う。炎上というより、失敗やミスの類に近い。

 

まだ何か取り戻せるものがあるとき、それは炎上ではないのでは。と考える。炎上とは、すべてを失うことだ。全損だ。全てを失った後、どうまた歩いていけばよいのかを知りたいところだ。個人的にも前者の炎上の方が身近だし、前者の炎上の方が陥る危険性が高い気がする。(だからこの本を読んだのだが...)

 

全てを失った後って恐らく余裕や尊厳、お金や体力が無さ過ぎて、「すべてを失った後に読む本」みたいなのにアクセスすることがそもそも不可能になると思う。なので、「全然全部ある」ときに「すべてを失った後に読む本」を読む。読みたい。