2024/03/31 すっちょむ

 

朝飯にこれを食べた。

美味かった。炊き込みご飯の素って想像を超えてくることがあまりないけれど(大抵味が薄い仕上がりになる気がする)これは味がしっかりついていて美味かった。枝豆も死んでいなかった。生きていた。躍動。ちゃんと粒が粒として残ってて食感のアクセントになっていて良かった。

 

_

 

「すっちょむ」

 

「すっちょむ」←あなたはこの音を聞いて、何を想像しますか?

 

信じられないかと思うんですけど、今日とあるR-18同人音声の台本データをパラパラめくっていたら、すっちょむと書かれてたんですよ。すっちょむ。と。とある行為の擬音として。「すっちょむ」と。「すっちょむ」とは、フェラチオの音とのことでした。

 

んぐっ、んぐっ、ぬっぷ、ぬっぷ、すっちょむ

だそうです。

 

信じられますか?おれは怖い。まずあの音を、すっちょむとして認識したことがないし。いざ文字として立ち上がってこられても、それを受け止められるだけの器量が無い。脳に全く引っかからずすり抜けていってしまう。「すっちょむ」。ダメだ。無い。「すっちょむ」はおれの中にない。おれの中にないから、無理やり入ってこられても処理ができない。その侵入の手口は空き巣まんまだと感じるし、中にないもんだから、ババ抜きみたいにペアで集めて捨てられない。

ただ、すっちょむでしか伝わらないニュアンスがあるというのも痛いぐらいわかる。宇宙人が、何の偏見もない波一つない感性の、凪ぎきった水面であの音を音そのものとして受け止めるのであれば、すっちょむなのかもしれない。すっちょむでないと零れ落ちる何かはある。すっちょむでないと嘘なのかもしれない。爬羅の、剔抉。すっちょむでないと届かない、暴けない、奥の部分が確かにあって、すっちょむと口に出すことで、ギリギリ先端が引っかかる感触があって、それが分かりそうな、ザラつきが、確かに手の先に引っかかるだけの毛羽立ちがあって

 

凄いな。凄いよ。凄いことをしている。脱帽。「すっちょむ」は同意のない、無理やりの、独りよがりの響きで、それにおれは心から汚されたと思っているけれど、同時に本当にすごいことをしている。おれを上に、引き上げようとしてくれている。そのための肌理の粗さがある、登攀できるだけの抵抗とざらつきをおれに与えてくれている。すっちょむ

 

すっちょむ