2024/04/24 助兵衛バタフライ

アダルト系のサイトで軒並みクレジットカードが使用できなくなっており、こんなにも直撃しますかという具合にそのあおりを受けている男がここに1人いる。本当に、なんにも買えない。調べたところ、めちゃくちゃ迂回をすれば買えるらしい。つまり三店方式だ。まず、とあるポイントを別のサイトのクレジットカードで購入し、そのポイントを使いたいサイトで運用する...。バカかよ。正気か?冗談じゃない。ただの消費者でこんな具合なんだから、売ってる側からしたらたまったもんじゃないだろうな。ここに1人いる悩める男みたいなやつが、この世には数億人いるはずだし。とんでもない機会損失が今も進行中で、空港の到着ロビーの掲示板のよう、損失額がパカパカと音をたてて動いているのが脳裏に浮かぶ。ただこうなっている理由を考えれば、バカかよと唾棄している場合ではないのかもしれない。ようやく、誰にも気づかれなかった初期値の揺らぎが、そのカオスの系が増大した結果ハリケーンが起こっておれたちに見えるようになっている。世界のどこかで蝶々が羽ばたくようなか細さで、助けを求めている性被害者がいるのかもしれない。気づいてくれと泣いていて、それがこういう形で表出しただけなのかもしれない。だけなんですか。本当にそうですか?そう思いながら自分を殴って正気を保っているんですが。正しさって、もっと、直接的に我々を殴ってくれてもいいんですよ。今まではそうしてたじゃないですか、その瞬発力こそが正しさの持ち味であり、暴力性じゃないですか。理解不能な変数を経ないでください。分かりづらいので。そういう産業一般に関わりませんとおれが声を上げることで、その方は救われるのですか。私はもっと直接的に支援をしたいんですけど。今も虐げられている弱者を支援することとそういう産業をおれが適宜適切に利用することは、同時に遂行可能な気がするんですけど。ただ、前のタヌキの件もあるからな...タヌキに餌をやるライブカメラをニコニコしながら見ているようなやつだったんだ、おれは。おれは自分の無力さと無知さをよく知っている...、何が正しいかわからない、川の向こうをただ眺めることしかできない、なにも握れていないし操縦できていないということを知っている...、マントラにして諳んじようか。数日前まで「マントラ」と「マンダラ」は同じ意味だと思っていた。全然違った。

 

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ブレイキング・バッドをシーズン3の6話まで見た。主人公が新しいピカピカのラボを与えられ、気の合う聡明な相棒とも邂逅し、誰にも邪魔されず伸び伸びと”仕事”をするシーンが良すぎる。序盤の、狭すぎる仕事環境でぐだぐだ不安定な相棒と仕事をしているシーズンを見ている視聴者からしたらとんでもないカタルシス・シーズンに突入している。

ただ、あまりにも上手く行きすぎている。一見アガっているように見える。海外ドラマにアガリなんてものは存在しないので、恐らくすぐにグチャグチャになるんだろうな。もうやめてくれ。